読んだ本

【感想・ネタバレあり】傲慢と善良 辻村深月

こんにちは、ひよこです。
好きな作家さんといえば?と聞かれれば、名前をあげる辻村深月さん。
全作品コンプリートしています。

今回、紹介するは婚活をテーマとした「傲慢と善良

婚活している人も婚活で頑張って結婚した人にはぜひとも読んで欲しいです。

結婚がすべてではない。けども・・

ゼクシィの「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」をいうキャッチフレーズが世の中で共感を受けるように、
人生において、結婚がすべてではないです。

とはいえ、私も結婚したいと頑張りました。
私も婚活しているときに感じていた、選ばれないつらさ・自分を商品と見立てていかに売り込んでいくか。

そして、過去の婚活している自分にもあった感情を思い出させる一冊でした。

「傲慢と善良」ネタバレあり。婚活の苦悩に溢れている

このストーリーの肝は
真実のお母さんと架の女友達の美奈子。

真実のお母さんのように実家にいて大事に育てて、、そして結婚して。
自分ストーリーが強い。強いよ。
真実も読んでいて、イライラしちゃう部分もありますが、お見合いをしてお母さんからの過干渉があるのはあるある。(我が家はなかったですが)
私はお見合いしている男性から「うちの家族が結婚とうるさいからお見合いしているんです」と相談?を受けたときにはガックリきたこともあります。
だからこそ、一発奮起して東京に行くと決意したのは本当にエライ!って思っちゃいました。

私の学生時代のお友達にも真実のような子がいたんですよね。
彼女が真実のように「東京に行こう」と奮起する感じでもなかったし。。。元気だろうか。

そして、架。
元カノがというよりも婚活しているのに女友達と連絡とっている。
そして、真実も一緒に飲みに行くという神経がちょっとよく分からない。。
人種がと言うかタイプが違う感じなら自分の女友達と仲良くしてほしいと考えたのだろうか?自分の女友達とも仲良くしてほしいってかなりハードルが高いと言うかおめでたい人と思ったのは私だけでしょうか。
真実と結婚を考えているなら、女友達と会わないという選択肢はなかったのかなあ。。

無意識でマウントをとる美奈子がいたからこそ、真実の嘘が判明するわけだし。
美奈子が架に言っていることは分かるのよね。
婚活で知り合って、結婚をせずにずるずると同棲していることに対してズバリと言ったり。あまり元カノのことを言っちゃうのはどうかあと思いましたが。。
ストーカーの嘘を暴く時も、架にズバズバ言ったり。
架としては聞きたくないことだけど、そこで初めて自分のしでかしたことに気が付くわけだしねぇ。難しい問題です。
美奈子のノリが高校生か?というくらいでしたね。40近くなって、あんなに他人のことを話すあたり、ヒマなのか!?

結婚相談所の小野里夫人は、婚活というものを冷静に俯瞰して見ているよね。
傲慢・善良・相手に付けた点数のことか・・
私も自己愛の強い傲慢さがあるやっかいな人種です・・そこをどう咀嚼していくかなのかな。。

最後に架が真実にプロポーズするけど、それが一番のハッピーエンド。
もしこれが「話して別れて、二人ともそれぞれ違う道を進む」というのが現実的だと思うのよね。
ただ、架はハッピーエンドを選んだけど、本当に真実のことが好きで結婚するのかというのはちょっと違うと思う。
でも、ここで投げ出したら、もう二度と結婚できないだろう。真実と結婚して生活していこうという決意なんじゃないかな?もうこれ以上辛い思いをしたくないという気持ちが上回った結果なラストだと私は思っています。

まあ、結婚しても、真美がおかしなことにならなければ、うまくやっていけるんじゃないかなと感じます。

ドラマ化してほしい「傲慢と善良」

現代の価値観をあぶり出した「傲慢と善良」
婚活だけでなく、仕事でもプライベートでも「傲慢と善良」な部分ってありますよね。
自分の内面を見つめなおしながら、じっくりと読み進めていました。

女友達の美奈子がまたいい味を出しています。

初期のミステリーとは違い、どちらかと言うと、「噛みあわない会話と、ある過去について」のような陰の部分が強く感じられる一冊でした。

映画化というよりも、ドラマ化したら、毎週ドキドキしながら観てみたいです。