こんにちは、ひよこ@兼業投資家(@chick_invest)です。
このところ、じわじわと物価上昇し、手取りは全然増えないというなんともやるせない日々。
お金という私たちの身近なものを題材にした小説「三千円のつかい方」を読みました。
真面目に節約・貯金を考えてみないとな思っている人にオススメです!
三千円のつかい方の要約と感想
著書は、原田 ひ香さん。
本書は6章。それぞれの要約と私の感想をまとめました。
※太字は小説より引用しています。
美帆がお金と向き合うきっかけと行動
一緒に働いていた先輩の街絵さんのリストラ・彼氏との会話のすれ違い・保護犬を飼いたいと思うようになり、真剣にお金と向き合うようになります。
そんなときに頼るのが姉の真帆。
専業主婦の真帆は、固定費を削り、食費を抑えコツコツとお金を貯めていました。投資信託もして資産運用もしており将来設計をしています。
姉の真帆からは固定費を削りなさいとアドバイスを受けますが、お金に詳しくない美帆にはしっくりこなく、毎日100円貯金をすることだけを決めます。
貯金するのに貯金箱を買おうとする美帆に対して、可愛い空き缶を渡す真帆。
その一つの行動もお金に対しての考え方が違いますよね。
美帆はもう少し節約方法がないか考え、専門家が主催するセミナーに参加します。セミナー料は3千円でした。
その専門家は姉と同じく固定費の見直しが重要であると言っており、お金に関する知識がある姉に関心します。
最終的には、ブログで自分のお金に対する考え方などを書いています。
節約ということで、初めに毎日のカフェ代に疑問を持ち始めたのは良きこと!節約するならそこからですよね!!
73歳の祖母が働く理由は?仕事の見つけ方
祖母の琴子には1千万円の貯金の他に数百万円の貯金がありましたが、夫が亡くなった事で年金が半分近く減らされてしまい、そのお金を取り崩して生活していた貯め、貯金額は残り数十万円ほどになっておりました。
介護が必要になった時の為の老後資金の1千万円だけは絶対に手が付けれないということに不安を感じておりました。
そんなときに嫁の智子からおせち料理の先生をお願いされ、それだけでも嬉しいのに、5千円をもらいました。お金をもらった事の嬉しさとともに、琴子は働きたいと思っていたと気がついたのです。
そこからの行動は早いのです!コンビニで面接を受けたり、ハローワークに行くのですが、撃沈・・。
ハローワークで励まされるのです。
まさにそのとおりなご縁があり、和菓子屋の接客な仕事をすることになります。
やっぱり最後は人柄とご縁なのね。。
真帆が他人と比較して劣等感を持つ。結婚して退職した理由
真帆は消防士の旦那と結婚をしております。
真帆は結婚と同時に退職し、専業主婦で収入源は夫の稼ぎのみであります。節約・ポイ活等で上手に生活をすることで貯金600万円を貯めていました。
子供も1人産まれ夫とも円満で生活と思いきや、友人の結婚話を聞いて自分と比較をしてしまい劣等感を感じてしまいます。友人は、結婚相手の両親にタワーマンションを購入してもらう、大きなダイヤモンドがついた指輪をもらう生活でした。
また、友人から真帆は23歳で結婚し、同時に仕事退職。年収300万円の人と結婚したことにびっくりしたと言われてしまい、複雑な気持ちに。。
「仕事もすべてやめて、あの旦那一本にかけるってことでしょ?すごいよね」
1000万円を貯める為に必死に節約をしている事に対しても疑問を持ちはじめます。
そして、誰にも言っていなかった「ノルマがきつくて、会社をやめたこと」そして夫の優しさに触れてもう一度幸せを噛みしめるのです。
友達がセレブ婚してモヤモヤ。
実は私も同じようなことがあってですね。。
事実であって自慢でないとわかっているのですが、、めっちゃ共感しました。
小森安生の考えるコスパとは
祖母の琴子は近所のホームセンターで小森安生と出会います。
園芸が趣味という共通点や、小森安生がおばあちゃん子と言う事もあり、二人は仲良くなりました。
小森安生という人物もこの本に欠かせない登場人物の1人です。
小森安生は定職につかず、季節労働のアルバイトをしては、海外に長期滞在するような生活を送っておりました。
安生にはきなりという彼女がいます。
きなりと安生と琴子の3人で真帆の家に行く事になる機会があったのですが、真帆ときなりはお互いに共通することが多く意気投合します。
その日の帰りにきなりからのプロポーズ。関係性がうだくなった安生は翌日から逃げるように季節労働に言ってしまいます。
あげくに、季節労働先の若い女から妊娠したと言われて、さらにきなりとの関係が悪くなります。
そんな折、琴子と話す事となり、こどもができるならきなりとの間に授かりたかったと安生は思いましたが、子供を持つことは「費用対効果」が悪すぎるのだと祖母の琴子に話します。
「費用対効果を考えてたら子供なんてつくれない。子供なんて。結婚なんて。じゃああなたの生き方なんてどこに費用対効果があるの?」
「費用対効果が大切ならこの家で死になさい。ご飯も食べなくてすむし、家も傷まない、服も必要ない、お金もいらない」
「人生は理不尽なもの。生きている事を受け入れたうえで節約しているのよ。費用対効果なんてない事を受け入れてからの節約なのよ」
と論破されます。
安生って絵に書いたような・・って小説内ですが。
最後は丸く収まってよかったです。
50代主婦智子の熟年離婚事情
母の智子は子宮がんの治療の為入院をしておりました。
夫はまったく家事をすることができず、退院した後に家に帰ると家は全体的にほこりっぽく、退院した日でさえ智子がご飯を作り、夫への不満が募っていました。
そんな時に友人が熟年離婚をすることを告げられます。
友人は金銭的に厳しい事になっていて、「智子もお金のことはちゃんと考えといた方がいいわよ」とアドバイスをされます。
「すべての道はローマに通ず」という有名な言葉があるが、智子は45を過ぎた頃、気が付いたことがある。アラフィフになったら「すべての不調は更年期に通じる」と。
これからもずっと私はこの人のご飯を作り続けるのだろうか。いや、自分の方が先に死ぬかもしれないのだ。この人は外食とデリバリーで食いつなぐつもりだろうか。
ファイナンシャルプランナーに個人相談として3千円を払い、アドバイスをもらい夫との関係性や将来の為の節約を考えるようになりました。
病気のキッカケだったけど、夫婦関係がよい方向に向かってよかったよね。。
結婚相手の親って難しいよね、お金ってなんだろう
美帆は節約生活に励む一方で、彼氏翔平と結婚したいと思っていました。
翔平は美術系の大学に行っておりましたが、奨学金の返済が滞っている事を知ります。しかも、彼は奨学金を借りている事を知らず、親が内緒で手続きをしていたのです。
翔平自身も「自分の親って??」と思っているのがなんとも切なく感じます。。
翔平の親に会いに行きますが、なんだか美帆の感覚とは違いすぎる家族。。経済観念もなく、お金に無頓着すぎる親でありますが、決して悪い親ではありません。
美帆が家族に相談をすると母の智子は「彼氏の翔平はともかく子供に黙って奨学金を満額借りる親はどうかと思う」と批判し結婚に対して反対をします。
まあ、そりゃーそうですよね。
私だって彼氏の親が翔平の親だったら結婚を悩む
翔平が美術大学で学んだ経験で就職できた企業でポスターを作成しておりました。駅のホームに貼られると聞き、美帆は家族を連れて見にいきます。
このときに、母智子が熟年離婚を考えていたけど夫婦の関係性が良くなっているのよね。。
ちょっとほっこりしました
そのポスターを見た父は彼に会ってどうやってこのポスターを作ったのか聞きたいと言いました。
実際に翔平に会い、考えや熱意に智子は感心し、美帆の父からは提案をします。
「奨学金の550万円の内50万円は親からの結婚資金として渡し、残りの500万円は祖母から借りいれ、奨学金を一括返済する」
「そして、500万円を10年かけて利子1%で返済する。そうすると奨学金の利子3%を払わなくて済む」
親の50万円も祖母の500万円もかなり大きな金額でありますが、幸せにしてもらいたいとの思いを告げられます。
祖母は、銀行の金利でマッサージチェアを買っただけはありますね!
年代別やライフスタイルによるお金の悩みがわかりやすい
お金の悩みって、年齢や結婚しているとかしないとかで全く違うもの。独身で彼氏がいて都会に住んで仕事をしている妹と結婚と同時に退職して子育て真っ最中・節約している姉との比較があって非常にわかりやすい。
母の智子・祖母の琴子の悩みもそれぞれにリアルな悩みですよね。
「三千円のつかい方」って読む前は節約本かと思っていたのですが、「手持ちのお金を何に使うか?という生き方の本」でした。
「三千円のつかい方」から考える、お金・節約とは何なのか?
それぞれにお金に悩みながらも、節約生活・貯金をしていくのですが、結局のところ、お金や節約ってなんだろう?って考えてしまいます。
その答えは祖母琴子のセリフに尽きるのではないでしょうか
「お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない」
貯金はあの世にはもっていけないし、お金は使ってこそ。
自分の人生を豊かにするためのお金・節約なんだなと改めて本を通じて感じました。
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