コミック「派遣社員あすみの家計簿」が面白かったので、原作となった小説も読んでみました。
あすみの勤務先はみんなが知っている大手有名企業。
給与はしっかりもらえているけど、仕事に責任がなく、ゆるーい生活。
そんなあすみが結婚退職をしたわいいけど、逃げられて残ったのは「彼が後で払うからと言っていたカード払いの通知書と家電・家賃・彼の携帯代」。。
実家には頼らず、(友達には頼るけど)サバイバルな生活を送っていくストーリー。
漫画は家計簿というよりも元カレりっくんとの関係性・友達とお金との関係性が強く印象に残っています。
原作の小説では、節約や派遣社員の現実的なことが印象に残りました。
漫画も小説も両方とも読むのがオススメ!!
派遣社員あすみの家計簿を読んで、自分の派遣社員時代を振り返る
あすみが大手企業を退職後、派遣が決まらない、イライラと並行して日払いの仕事。
派遣社員になって、職場の風土や派遣社員特有の悩み。
3年ルールを考えつつ、自分の生活をどう組み立てていくか。
びっくりするくらいに共感できて、かなりリアルに描かれています。
この記事では、私が派遣社員が決まるまで、決まった後を振りかえってみます。
派遣社員で決まるまで、こんな感じでした
当時のわたしは、ひとり暮らし・貯金もなし・彼氏なし
やってみたい仕事、やりがいはあったけど、ほぼ休みなし・薄給のブラック業界。
毎日の生活するだけでカツカツな日々。
職場内の人間もうまく行かず「もう、ダメだ」ということで退職。ひとまず、派遣社員で事務で働こうと思ったのです。
(あすみもそうですが、そんなに都合よく事務で働けるわけない・・)
派遣社員をしている友人に連絡を取って、派遣会社を紹介してもらったり・派遣先が決まるまでの精神的な支えとなっていました。
紹介した人・された人に商品券がもらえた時代。
貧乏生活を送っていたので、おもわぬ収入で泣きそうでした。
作中でもありますが、派遣先で開催されているマナー教室や研修も受けていましたよ。
私の場合は、研修場所に行くのに交通費がかかるので、実際に通ったのは派遣社員になってからでしたが。。
派遣社員の友人にも
「やっぱりさー、頑張っているアピールは必要よ!表に出ない案件を紹介してもらえるかもしれないし」
とのこと。
私の場合は、6-8社の顔合わせをして、1ヶ月ほどで一般事務での派遣が決まりました。
あすみでも書かれていますが、顔合わせ(作中では社内見学)で割と「えー!その質問しちゃうの・・」ということはありました。
派遣先と派遣元のコーディネータとの「私の前でそれ会話しちゃうの?怒」ということも。
派遣で事務が決まらなかったらコールセンターに切り替えようと思っていた
顔合わせしても、なかなかいい返事がいただけない。
当時、30歳で事務員未経験。なかなか厳しいわけです。
ベテラン派遣社員の友人に話をしたところ、素晴らしいアドバイスを頂いたのです。
「コールセンターなら未経験でも割と決まりやすいよ。
一旦、コールセンターで2,3年働いて、問題を起こさないようにきちんと働いて・事務員に必要な研修を受ける。で、担当が会いに来るから、研修受けてますアピールすること」
そんな彼女からのアドバイスは
100の資格よりも1の経験値
スキルアップしている努力を見せること
なるほどなーと思いつつ、今でも仕事上で意識しています。
派遣先が決まるまで、バイトをしていました
派遣先が決まるまで、私の場合は単発派遣を入れていました。
当時は、「HPから応募→担当者から電話→応募枠が埋まる」でした。
おかげで、ムダに携帯を見張っていました。
10年以上前なので、スマホがない。
日払いバイトとかあまりなかったんです。。
現在は、単発派遣は条件があるため、就業できません。
今だったら、スマホから日雇いバイトとかウーバーイーツ配送とかしていると思います。
派遣社員のWワーク(副業)事情。私もがんがんやっていました。
あすみもいろいろな単発バイトをしていますが、いろいろな人がいますよね。
小説なので個性的な人と思うのですが、実際、個性的な人が多かったです。
ちなみに私が経験した単発派遣をいくつか紹介すると・・
- 新しいシステム導入のテストのための夕方から夜にかけての事務
- コールセンター(セミナー案内や申込み受付とか)
- 選挙の投票所
- 資格試験での作業バイト
- デパートの催事
単発派遣に来る人って本当に千差万別。
私と同じような日中の派遣社員で来ている人とは、いろいろと仕事の情報交換しました。
あとはシングルマザーの人や椿のように個人事業主、暇つぶしっぽい主婦の方も。
日中の派遣社員をしていたら出会えないような人たちばかりでした。
その場限りの関係性だけど、わりと恵まれていたなーと思います。
当時はお金のために働いていたけど、振り返るとよい人生経験となっています。
単発バイト以外にもサイト収益やフリーランスで活動したり。
頑張りました!
派遣社員から正社員になれるのか問題
3年ルールがあるので、派遣社員は3年で終了となります。
結論から言うと、「私は派遣から社員になりました」
派遣社員で働きはじめたころは3年ルールがゆるい時代で3年以上働くっていうのは当たり前でした。
が、ある日突然、3年ルールが明確化して、派遣終了日が決まったのを覚えています。
私の場合は、派遣終了の3年を待たずに更新の話があったときに
「社員にしてもらえないなら、派遣をやめる」
と伝えて、辞めるつもりで転職活動をしました。
運よく、社員の話が来たので、引き受けて今に至ります。
当時は問題がなければ、派遣社員3年→社員になれました。
事務系の派遣社員はもれなく3年で辞めていますが、技術系の派遣社員は辞める人・社員になるがいます。
派遣社員から社員になるというのは、会社の考え・時代(政治)の流れが大きいので、運としか言えないです。
社員になりたいなら、問題がないというのはもちろんだけど、決定権のある人にとどく形でのアピールや派遣会社の担当との関係性は良くしておくのは当然かなと私は思います。
あすみもチャンスはあったけど、、頑張れ!!
派遣社員でずっと生活ってかなり厳しい
今でこそ、運良く社員で働いていますが、あのまま派遣社員だったらと思うとゾッとします。
「一般事務・独身・30代女」が都心で一人暮らし。
派遣社員って基本的に時給制。私は時給は上がりませんでしたし、友達は時給を下げられています。
正社員で組合があれば基本給が下がるってハードルが高いけど
派遣社員の時給を下げるのは簡単なんだよね。。
作中でもありましたが
- 同じ仕事をしていても派遣先で時給が違うのは暗黙のルール。
- 業績が傾いて人員削減の対象にもなりやすく、「派遣切り」と言われていますが、契約満期終了で違法でもない。
ちょっとしたことで貧困層にまっしぐらになります。
あすみはちゃんといつかは社員でと思って派遣先を選んでいたのは偉いなーと感じます。
その割に社員の給与と派遣の給与と比較していますが(苦笑)
社員になるなら、ボーナス・年収推移(ベースアップの有無)・福利厚生を加味して考えないとね!!
「派遣社員あすみの家計簿」でリアルを感じる
「派遣社員あすみの家計簿」を読んでいると、自分の派遣会社時代の悔しかったことや腹ただしいことなど、いろいろ思い出しました。
あすみ以外の他の登場人物も「あーーこういう人いたわ。。」としみじみと感じます。
たかが物語・されど物語
すごく派遣社員のリアルを感じました。
小説と漫画、読んでみると印象が違いますが、どっちも面白かったです。
漫画だとサクサク読めるので、漫画読んでから小説を読むのをおすすめします。
「派遣社員あすみの家計簿」ネタバレあり感想|漫画完結にちょっぴりモヤモヤ
浪費家から節約家へ。節約の極意を学ぶ|派遣社員あすみの家計簿1の感想
正社員と派遣社員の格差・頑張るのはムダなのか問題|派遣社員あすみの家計簿2
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