この漫画は、最初から犯人の素性や過去が描かれていて、警察が犯人を追いつめていく謎解きがメインではありません。
何故、犯人は犯行を決意したのかという動機は最後の最後まで分からない犯人の真の動機はなんなのか?
全3巻と読みやすいボリュームながらもすべての伏線が収束する清々しさのある漫画です。
2015年には生田斗真さん主演で映画化。WOWWOWで東山紀之さん主演でドラマ化(オリジナルストーリー)もした作品です。
漫画「予告犯」当時の社会問題が描かれている
新聞紙男の犯罪は当時メディアを賑わせていたニュースが元ネタになっています。
たとえば、シーシェパードが東日本大震災の際にの暴言問題や、尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件などが取り上げられています。
また、主人公の奥田は元IT企業で働いていた派遣社員。
あともう少しで正社員になれるというときに社長の不当な仕打ちにあい退社に追い込まれる。
その後、再就職はぜず日雇い社員としてその日暮らしな生活を送ります。
当時の派遣問題やワーキングプアといった社会問題に触れ、さらには当時世間を賑わせていた人物に風貌がにているワンマン社長として登場しています。
予告犯 ネタバレあり感想 リアリティのある世界観と人情
ここからはネタバレの感想です。
現代の社会・心の問題が3巻でうまくまとまっていて読み応えのある作品でした。
映画・ドラマも見たくなる「予告犯」
3巻とすきま時間でも読める「予告犯」ですが、読み応えもメッセージ性も抜群!
残念ながら有料でもAmazonプライムビデオやネットフリックスといった配信では観ることできず
TSUTAYAのレンタルかDVDを購入しかありません。